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第12話 平和

last update publish date: 2026-06-22 12:47:14

「ぎゃー、痛い。やめてくれー」

夫似の召使は必死で叫んだ。

「ざまぁ見ろ」

夫似の召使の悪い企みで投獄の憂き目に遭った私は溜飲りゅういんを下げた。

クーデターを起こした首謀者の召使は、皇帝の策によって生け捕りにされた。

他の反皇帝派の武装兵も皇帝派に殺された。

一部の投降者は捕えられ、投獄された。

生け捕りになった召使は、木でできた十字の板にはりつけにされた。

処刑が始まった。

召使は激しく鞭打たれ、おぞましい声をあげた。

その後も鞭を打ち続けた。五人ほどが交代し、合計でも一時間以上は打ちつけた。

最後の方になると、召使はうなだれ、ぐったりしていた。

それでも、召使はよほど悔しかったのだろう。

最後の力を振り絞って、顔を上げた。

こっちを血眼で睨みつけ、自分で舌をかみ切って自害した。

息を引き取った召使は見るも無残だった。

口から血を流して恨めしそうに白目をむく、夫似の召使の遺体。

夢に出てきそうな、醜悪なしかばねがそこにあった。

遺体の手足は、十字の板でだらんと力なくぶら下がっていた。

皇帝の家来でありながら、その座を狙おうとした不届き者。

悪い噂は王宮の外にまで広が
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